東京急行電鉄(東急電鉄)が、標的型攻撃やランサムウェア対策強化を目的に、トレンドマイクロの「Trend Micro Cloud App Security」(CAS)を導入した。トレンドマイクロが発表した。
東急電鉄は、Microsoft Office 365を導入して、5000ユーザーがメール環境にExchange Onlineを利用している。また、事業部のポータルサイト作成やマニュアルの共有などにはSharePoint Online、社内外でのデータ共有などにはOneDrive for Businessをそれぞれ利用する。同社は主にメールを侵入口とする標的型サイバー攻撃やランサムウェアなどによるリスク対策として、CASを採用した。
CASの活用イメージ
CASは、不正プログラム対策、サンドボックスによる解析、Webレピュテーションなどのセキュリティ機能を提供する。Exchange Onlineで送受信されるメールやファイルだけでなく、SharePointOnline、OneDrive for Business上のファイルにも対応する。
東急電鉄は、CASがMicrosoft Office 365とAPI連携するため、社内環境への新たな機器の設置や、メールの経路変更、DNSの再設定などの作業が不要という点を評価した。また、あらかじめActive Directoryで定義しているグループごとに異なるセキュリティ設定を適用できることも評価。CAS導入後は、毎月100件程度の不正メールがブロックされており、不審なメールを受信したというユーザからの報告も減少しているという。