CTCライフサイエンスは3月3日、ベルギーのMDCPartnersと国内で初めて販売代理店契約を締結し、医薬品の臨床試験計画の立案支援ソリューション「ta-Scan」を提供開始すると発表した。
ta-Scanは、ウェブベースの臨床試験計画立案に関する統合ソリューション。ワールドワイドで影響力のある医師と研究者のリスト、治験主導医や治験施設情報、薬理作用、スポンサー、関連文献、競合臨床試験情報、各国の疫学情報などを体系的に検索できるよう臨床試験のための網羅的なデータベースを構築する。
ta-Scanの画面イメージ(CTCライフサイエンス提供)
データベースは毎週更新される。利用者の検索意図を理解し、関連情報を含めた適切な情報を提示するセマンティック技術によって、人によるデータ収集や分析では見つけにくい微かな関連性を発見し、単純な検索漏れを抑制する。また、影響力のある医師と研究者のランキング表示や、臨床試験のシミュレーション結果のグラフ表示など、専用の描画ツールも用意されており、導入前と比べて約2カ月間の臨床開発期間の短縮を実現した事例もあるという。
開発元のMDCPartnersは、1999年に設立された製薬会社やバイオテック向けのビジネスインテリジェンスに特化した企業。ta-Scanは、約10年間で欧米製薬企業35社に提供した実績がある。
CTCライフサイエンスは、ta-Scanのライセンス販売と導入支援、トレーニング、保守サポートを提供し、国内の製薬会社、医療機器メーカーなどから3年間で20件の受注を目指す。なお同社は、4月1日付でCTCと統合し、ライフサイエンス事業部として新たにスタートする。