日立製作所とみずほ銀行は3月30日、両社の保有するビッグデータなどを活用し、中小企業向けの新しい融資サービスを開始すると発表した。第1弾として、日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」を利用し、日立グループと取引のあるサプライヤー企業向けにみずほ銀行から融資を提供する。4月19日から開始する。
サービスを利用したい企業がTWX-21のデータ開示に同意すると、日立からみずほ銀行に都度、取引データが開示される。みずほ銀行は、TWX-21での受発注実績の取引データを活用し、対象企業の商取引を背景とした事業性を評価し、資金を融資する。
開示されるデータは原則、サービスの利用申込があった企業の融資申込に該当する注文に関する金額、納期、検収情報のみ。
TWX-21の商取引データを活用した融資サービスの概要（日立提供）
TWX-21は、30の国と地域で約400業種約6万社に利用されている国内最大級の企業向け業務システムクラウド。企業間での見積もりや発注、出荷検品などの業務や進捗状況を一元管理する。
