Microsoftは米国時間3月31日、オープンソースプロジェクト向けのリポジトリ「CodePlex」を閉鎖することを発表した。同日より新しいプロジェクトの作成はできなくなり、2017年12月15日に完全に閉鎖するという。既存プロジェクトに対しては、GitHubと提携して容易に移管できるようにするとしている。
CodePlexはMicrosoftが2006年に開設したオープンソースソフトウェア向けのソースコードリポジトリ。スパム対策をはじめ安全性、利便性などを改善してきたが、CodePlexの利用は減少しており、過去30日間コミットのあったプロジェクトは350以下にとどまったという。
「素晴らしい選択肢がたくさん登場しているが、現時点では事実上GitHubがオープンソースの共有の場となっている」とMicrosoftは記している。MicrosoftもGitHubへの移行を進めており、「Visual Studio Code」「TypeScript」「.NET」「Cognitive Toolkit」などの人気プロジェクトがGitHubを利用していると報告している。
12月15日の完全閉鎖に向けたステップとしては、まず新規プロジェクトの受付を停止し、10月には読み取り専用にする。Microsoftは完全閉鎖前にバックアップを完了し、既存のサイトとサーバを停止する。平行して作成するリードオンリーのアーカイブでは、ソースコードやドキュメンテーション、ライセンス、イシューのブラウジングが可能となる。アーカイブファイルをダウンロードすることもできる。アーカイブについては、現時点では終了日を設けていないという。
データの移管についてはGitHubと連携し、CodePlexのコード、ライセンス、ドキュメンテーションをGitHubにインポートできるようにする。
ソースコードのみを移動させたい場合は、Gitユーザーなら「Visual Studio Team Services」「BitBucket」などのホスティングサービスが、容易にインポートできるフローを提供するという。BitBucketはMercurialユーザーに向けにもインポートフローを用意する。