ポータルサービスなどを提供するエキサイトは、OpenStackのプライベートクラウド基盤にネットアップのオールフラッシュストレージ「SolidFire」を採用した。
同社は、コスト効率の観点から、パブリッククラウドで全てのサービスを運営するのではなく、自社のインフラとして低コストに利用できるプライベートクラウド基盤の確立を目指していた。これに伴い、2015年頃から本格的にOpenStack導入の検討を開始し、併せてその基盤を支えるストレージシステムについても検討していた。
SolidFireの導入によりエキサイトでは、膨大なデータを読み書きが必要で、ストレージのI/O要件が厳しい人工知能搭載レコメンドエンジン「wisteria」のパフォーマンスを300%向上させ、パブリッククラウド運用時と比較してインフラ関連コストを50%削減した。
新基盤の概要
また、従来では専用サーバを必要としていたサービスもOpenStackのプライベートクラウド基盤に統合でき、ストレージ運用負荷を軽減させた。さらに、オールフラッシュストレージ基盤とOpenStackを組み合わせたことで、開発プロセスを自動化、効率化できるようになり、サービスの企画からサービスインまでの期間を短縮できる。
同プライベートクラウド基盤には、Red Hat OpenStackPlatformが活用され、2016年11月から稼働している。