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「MUFGはスタートアップファースト」--オープンイノベーションに注力する理由 - (page 4)

山田竜司 (編集部) 飯田樹

2017-06-29 07:00

 藤井氏: MUFG全体で総力を挙げて支援しているため、銀行だけではなく証券、信託銀行、カード、ネット証券、ネット銀行、消費者金融、リースなどのMUFGも関わっています。各社から1〜3人程度メンターを出しており、週1回のペースでメンタリングセッションを行なっています。

--連携先にはどんなことを求めていますか。

 藤井氏:プログラムが終わった後も、事業として一緒にやっていければベストです。金融サービスは、立上げ時の資金が必要だったり、立ち上げに比較的時間がかかるなど、サービスの中では立ち上げにくい分野でもあるので、プログラム終了後も協業・支援していければと思っています。

 とはいっても、われわれはスタートアップの皆さんを”ロックイン”するつもりはなく、彼らのビジネスが成長していくことが最も重要なので、開発したサービスを「他社に持って行くのはNG」などは一切言っていません。

 松田氏:スタートアップファーストという考え方が非常に重要です。このアクセラレータプログラムの4カ月間はスタートアップに成長してもらう期間。DEMO DAYを通過点として、そこから成長したスタートアップが、場合によってはMUFGと一緒に事業をごりごり作っていくフェイズにもなると思うのです。

 MUFGと事業を作るには高いクオリティが求められますから、プログラム期間中は全力でスタートアップを支援する、というスタートアップファーストの考え方が根底にあることはとても重要だと思います。

--まだ第二期の途中ですが、課題に感じていることはありますか。


 藤井氏:第三期は、日本からグローバルに展開していくプランを持つスタートアップ企業に参加してほしいと考えています。われわれはシリコンバレーやニューヨーク、シンガポールにイノベーション拠点をもっていますが、特にシンガポールは現地でブロックチェーンの実証実験を行うなど非常に実践的な試みをやっている地域なので、海外でも協業の芽はあるかもしれません。

 また、先進的な技術やアイデアを持つ海外のスタートアップ企業にも、目を向けてもらいたいと思っています。

 このプログラムから、今まで見たことのないビジネスモデルを持ったスタートアップ企業が世に出て行けば良いですね。MUFGの既存事業を追い越してしまう可能性を持つビジネスモデルであっても、将来的な協業の可能性を考えると非常に面白いのではないでしょうか。

 そういう企業が成長していき、将来的に組めることが結構あるので、積極的に一緒にやっていきたいです。

 松田氏:このプログラムや銀行と一緒にやることは自分たちの成長にもつながるし、金融業界の革新にもなるんだという意識が、スタートアップ側にも、世の中にも広がっていけばいいと思います。

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