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SIerがFinTechコミュニティーのオープンイノベーションを担う理由--FINOLAB - (page 4)

飯田樹 山田竜司 (編集部)

2017-07-20 07:00

 また、FINOLABでは、入会の際、企業会員でも必ず個人名を出してもらっています。「電通国際情報サービスでFINOLABの運営をしている伊藤さん」というように、後ろには組織があることを認識した上で、個人対個人で、どういうビジネスができるのかを話し合うのです。

 結局は、「その人が自分の会社で案件を通してくれるか」という話です。ほとんどの事業は最初から儲かる確証はないので、まずその個人がリスクを取れるかが重要だと考えます。

 自分の会社でできないなら、事業ごとスピンオフするくらいのコミットがないと、本当の意味では成功できないと思います。難しいとは思いますが、やってみると面白いからやめられません。

 自分の所属会社の中だけでビジネスを考えるのとは、スピード感が違いますし、自分の会社の中だけでは変えられないことを、社外にいる別のスキルや知見を持った人たちと進めていけるのが良さだと思います。

--FINOLABは実証実験の場でもあるということで、入口のキーにLIQUIDの指紋認証を採用していますが、他にも事例はありますか。


 今は同じくLIQUIDが、部屋の混み具合などを調べるための画像認識の実証実験をしています。その他にも、水面下ではありますが、FINOLAB自体で決済のソリューションを採用しようとしていますし、運営としては、収支管理でマネーフォワードの「MFクラウド会計」を使ったり、請求書関連でStripeを使ったりしています。

--今後の展望は。

 FINOLABは、2016年2月1日に銀行協会ビルでオープンし、今年の2月1日にセカンドフェーズとして、大手町ビルの拠点がオープンしました。すでに増床の工事をしているほどなので、展望も半年後には全く変わっているのではないかと思います。

 セカンドフェーズでは、「協賛」が「企業会員」という形に変わり、金融機関以外にも全日空商事や富士通、サッポログループなどが入りました。いろいろな業界の方が自分のビジネスを拡大するのにFinTechを使っていくと見込んでいます。

 今後は、どれだけマッチングをして、実証実験のプロジェクトを立ち上げ、本物のビジネスにしていく仕掛けができるかが重要だと思っています。

 将来的に、実ビジネスを生み出していく場としてFINOLABを確立できた際には、より具体的なアクセラレータプログラムをやっていきたいです。

 一企業が行う既存のアクセラレータではなく、複数の企業会員がいて、スタートアップを急成長させていくことができる、独立系アクセラレータのようなプラットフォームを作りたいと思っています。

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