ベリタス、データ管理製品にAzure対応新機能を搭載

NO BUDGET

2017-09-21 06:00

 ベリタステクノロジーズは9月20日、データ管理製品にAzure対応新機能を追加すると発表した。

 対象となるのは、マルチクラウド向け事業継続性対策製品「Veritas Resiliency Platform(VRP)」、スケールアウトNAS向けソフトウェアデファインドストレージ「Veritas Access」、非構造化データを視覚化できる「Veritas Information Map」など。

 VRPでは、多層型アプリケーションを、わずか数回のクリックで、オンプレミスとAzure の間でフェイルオーバー/フェイルバックを実行できるようなる。クラウドをリカバリ先として使用できるようになるため、ディザスタリカバリ対策を強化しながら、オンプレミスのコストと煩雑さを低減することができる。

 Veritas Accessでは、オンプレミスとAzureクラウドストレージを組み合わせて単一のスケールアウトファイルシステムを構築できるようになる。これにより、古いデータをクラウドへ自動的に移行し、データの長期保存のコストを最適化することが可能となる。

 Veritas Information Mapは、「Veritas Information Map connector for Azure」として、次の四半期以降にリリースされる。Microsoft Azure Blob StorageやMicrosoft Azure File Storageに保存された構造化されていないデータをリアルタイムに可視化することができるようになり、Information Mapから得たインサイトに従って不要なデータを特定し、クラウドでのストレージコストを削減できる。また、EUの一般データ保護規則(GDPR)などの厳格なコンプライアンス規制に対応するために保持すべきデータを特定することもできる。

 ベリタスでは、それ以外のデータ管理ソリューションにもAzure対応新機能を提供する。

 エンタープライズ向け統合データ保護ソリューション「Veritas NetBackup」は、最新版の「Veritas NetBackup 8.1」としてまもなくリリースされる予定。オンプレミスのバックアップデータをAzureプラットフォームに複製、長期保管できるようになる。

 クラウドへのバックアップ、クラウドからのバックアップ、クラウド内でのバックアップなどを容易に実現する「Veritas Backup Exec」はAzureとシームレスに統合できるようになる。仮想環境、物理環境、クラウド環境にまたがる単一のプラットフォームおよびコンソールとなり、Azure Storageへの重複排除バックアップ機能を提供することにより、コストを削減しながらパフォーマンスを向上できる。

 多様なオンプレミステクノロジーやクラウド固有テクノロジーを対象にスナップショット操作を一元管理する「Veritas CloudPoint」は、Azureベースのスナップショットを簡単にオーケストレーションし、クラウドへの迅速なリカバリができるようになる。

 予測可能な結果をもたらすワークロード移行する「Veritas CloudMobility」 は、1回クリックするだけで、自社データセンターからAzureを含むあらゆるクラウドへ、複雑なワークロードを安全かつ確実に移行できる。

 アーカイブテクノロジである「Veritas Enterprise Vault」 は、アーカイブテクノロジを使用して保持ポリシーを割り当て、迅速な検索を行い、電子情報開示(eディスカバリ) リクエストを効率化する製品。今回、アーカイブされたコンテンツを Microsoft Azure Blob Storageに移行することや、オンプレミスの Enterprise Vaultから Azure上のEnterprise Vaultに切り替えることができるようになった。

 ベリタスでは、全構成製品へのAzure対応新機能追加によって、同社が提唱する「360度データ管理」がさらに実現しやすくなったとしている。「360度データ管理」は、パブリック/プライベート/ハイブリッドクラウドなど、データが存在するIT環境を問わず、企業の最も重要な資産であるデータを保護、管理、活用可能にするソリューション。今回発表する各種新機能により、Azure環境の柔軟性と俊敏性を享受しながら、コスト削減、コンプライアンス対策、可視性の向上、ワークロード移行の簡素化が可能となる。

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