新しいチャプター”PaaSにも拡大ーー
Risingでの最大の発表は、「Workday Cloud Platform」だろう。Workdayのプラットフォーム化となり、パートナーや顧客、ISVはこれを土台に拡張機能や新しいアプリケーションを構築できるPaaSサービスだ。Salesforce.comの「Force.com」と同じ種類のものだ。Bhusri氏は「新しいチャプター(章)」と位置付けている。
Workday Cloud Platformを説明したチーフテクノロジーアーキテクトのJon Ruggiero氏によると、RESTful APIを利用してWorkdayのコンポーネントにアクセスし、開発者は自分の好きなツールセットを利用して拡張できる。インフラはWorkdayのPlatform Servicesに加え、AWSなどのサービスを利用できる(リファレンスアーキテクチャを提供するとのこと)。機械学習アリゴリズム、統計モデル、異常検出、レコメンデーションなどの機能があり、連携するように設計されているという。
まずはSIなどのパートナー企業による拡張を支援し、その後ISVによるアプリケーション構築に拡大するという。既に製造業が自社のナレッジベースとWorkdayとを統合した統合従業員向けのポータルを構築するなどの開発が始まっている。
このようなパーソナライズ、クロスアプリケーションワークフローなどに加え、業界固有の拡張にも期待を寄せた。
Workday Cloud Platformはデザインパートナー(早期顧客)向けの提供を開始した段階で、一般提供は2018年の予定としている。
「Workday Cloud Platform」の画面例
WorkdayチーフテクノロジーアーキテクトのJon Ruggiero氏