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リコーに聞く、デジタル時代の“ブレない”クラウドの使い方 - (page 2)

國谷武史 (編集部)

2017-12-11 08:00

 リコーは、先述したような新規ビジネスの“商品”となるソリューションサービスにおいてクラウドを活用する。谷口氏によれば、ポイントは(1)サービスを提供する基盤、(2)サービス品質を担保するための基盤、(3)セキュリティの基盤――の3つがある。ここでのクラウドにおいて、同社は“ブレない”使い方を実践している。

 先述のように、未成熟かつ将来像が変化しかねない新規ビジネスとそのシステムには、スピードと柔軟性が求められる。同社の“ブレない”クラウドの使い方とは、「クラウドを適材適所で使い倒す」というものだ。


新規ビジネスのソリューション提供に必要なものを把握し、適したサービスと機能を選択している

 3つのポイントのうち、(1)はまさしく潜在的あるいは変化する市場のニーズに対応できるソリューションの提供基盤と位置付け、ここではAmazon Web Services(AWS)を採用する。一方、(2)や(3)は新規ビジネスを提供するに当っての根幹を支える基盤と位置付け、オラクルのクラウドサービスを採用している。谷口氏は、日本オラクルが開催したカンファレンスで(2)と(3)について、その実情を紹介してくれた。

 同社が複数のクラウドを使い分けるのは、新規ビジネスの中で要件が明確な部分と、常に要件が変わり得る部分があるためだ。(2)や(3)は前者に該当する。谷口氏によれば、新規ビジネスとはいえ、ソリューションサービスの利用者が提供者に対して問い合わせや相談を寄せるといった行動を取ること、また、提供するサービスの品質を維持・管理するといったことは、既存ビジネスと大きく変わるわけではない。

 (2)や(3)の基盤でオラクルを採用するのは、リコーが古くからのオラクルユーザーという背景もある。新規ビジネスの中でも要件が見えている部分のシステムには、以前から蓄積してきたノウハウを応用しやすい。同社は7月、新規や成長事業にOracle ERP Cloudを採用する方針を打ち出している。

 まず(2)では、「サービスクオリティマネジメント基盤」と呼ぶ仕組みを、Oracle Sevice CloudとERP Cloudの2つのサービスで構成している。ERP Cloudでは、ソリューションの利用者やソリューションを提供する同社およびパートナー企業担当者の情報をマスタとして登録、管理している。Sevice Cloudでは利用者からの問い合わせやその対応、セキュリティやインシデントの情報や対応状況といった内容を処理、管理する。Sevice Cloudで各種の作業を行う際、ERP Cloudに登録されている情報を利用する。

 次に(3)では、ID認証とアクセス制御の一元管理を行うOracle Identity Cloud Serviceを採用している。これは、ソリューションに同社や外部パートナーの担当者、ソリューションごとに異なる利用者が関係するためで、IDや認証方式、アクセス権限の違いを吸収できるクラウド型の仕組みが有利だった。関係者は既存のIDでログインすれば、クラウド上で認証連携が行われ、アクセス権限に基づいてサービスを利用していく。

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