海外コメンタリー

生産性のさらなる向上促すスマートオフィス実現のヒント

Mark Samuels (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2018-03-08 06:30

 ITリーダーは、コネクテッドテクノロジやコネクテッドサービスを用いることで、アジャイルな職場を創出できる。こういったスマートオフィスは、未来の職場環境への扉を開くだろうが、その発展は最高情報責任者(CIO)の役割と責務にとって、どのような意味を持つのだろうか?本記事では、5人の専門家が語ってくれた意見と、ITリーダーが注意しておくべき点を紹介する。

#1:従業員の生産性向上に集中する

 Forrester Researchの主席アナリストであるJ. P. Gownder氏によると、スマートオフィスは、従業員と、コラボレーションを管理するITリーダーに新たな機会をもたらすという。同氏によると、CIOはこの10年間、従業員がどこからでも働けるようにするために多大な時間と労力を注いできたという。

 また同氏は、「CIOは従業員が移動中か、客先にいるかにかかわらず、あるいは自宅にいる場合でさえも仕事を続けられるよう支援するという目標を達成した」と述べるとともに、「しかしながら、オフィス内の作業環境を最適化するためにはそれほど時間を割いておらず、従来からあるビデオ会議や音声会議、デジタル化されていないホワイトボードといった、最適とは言い難いテクノロジに依存してきている」と述べた。

 ただGownder氏は、スマートオフィスの発展とともに、こういった状況は変わっていき、オフィス内でのより良いコラボレーションが実現されるという点は歓迎されると述べた。その結果、この10年で従業員の大幅な生産性向上を支援してきたのと同様に、CIOは次の10年でチームの人々をより生産的にしていくことに注力していくだろう。

 Gownder氏は「『Microsoft Surface Hub』やPrysm製品のような大型のタッチスクリーンや、『Amazon Alexa for Business』のような音声制御型のインテリジェントアシスタント、『Microsoft HoloLens』や『HTC Vive Pro』のような仮想現実(VR)/拡張現実(AR)/複合現実(MR)製品、増えつつある人工知能(AI)関連のソフトウェアツールに代表されるテクノロジを使うことで、個人やチームはインテリジェントなマシンの力を借りてより優れた共同作業を行えるようになる」と述べた。

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