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海外コメンタリー

ビーム サントリーのデジタル変革--バーボン製造をいかに変えるか

Teena Maddox (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2018-07-09 06:30

 ケンタッキーといえばフライドチキンやタバコ、サラブレッドで有名だが、世界のバーボンのうち95%はこの地で生産されている。

 この琥珀(こはく)色の液体には伝統の技が詰まっているが、ある製造業者はいくつかの新たなハイテク技法を取り込もうとしている。ここBeam Suntoryにおいて鍵となっているのは、Rockwell AutomationとCisco Systemsのデジタル生産技術を用いたビジネスモデルの変革や、効率の向上、物流の合理化、ネットワークの刷新だ。

 Beam Suntoryは、その社名を飾る「Jim Beam」だけでなく、「Maker's Mark」や「Knob Creek」「Booker's」「Basil Hayden's」を含むさまざまなブランドのバーボンを擁している。また同社は、世界の80カ所以上でバーボン以外の蒸留酒も製造している。

 バーボンの人気が高まるなか、より多くのバーボンを貯蔵する場所が必要になっている。バーボンは出来上がるまでに何年も、ものによっては何十年もかかるため、ケンタッキーの酒造業者は世界の需要に応えられる量のバーボンを生産しようと懸命になっている。ケンタッキー蒸留酒業者協会によると、同州の象徴とも言える蒸留酒製造所で2017年に新たに生産されたバーボンの量は188万6821樽(たる)にものぼったという。これは1967年以来、最大の量だ。その結果、同州のバーボンの在庫は合計で665万7063樽となり、同州の人口(米国勢調査局によると、2017年のケンタッキー州の人口は推定445万4189人)よりも樽数の方が多いという状況になっている。

 Jim Beamは米国における最大規模の木造建築を有しており、近年までそこに樽詰めされたバーボンをぎっしり並べていた。典型的な貯蔵用建物は8~9階建てであり、8万樽にのぼるバーボンが貯蔵されている。

 Beam Suntoryの上級ネットワークアーキテクトであるAmon Hogue氏は「このため、蒸留酒製造所の観点から述べると、われわれは熟成過程をしっかり見守り、蒸散過程で起こっていることや、各樽の熟成状態を把握するとともに、樽それぞれの状態の管理方法や、これらの樽を運ぶフォークリフトの追跡方法、作業環境における従業員の安全管理、セキュリティ確保の手段をきっちり押さえておく必要がある。Ciscoは、われわれの業界ネットワークや、われわれの業務ネットワーク、われわれのオフィスで活用できるさまざまなツールをきちんと提供してくれた」と述べた。

 「われわれは、自動化の未来と、それがトラックの追跡や新たなオフィスの展開でいかに役立つかに目を向けている。われわれは、業務の流れ全体を完全に自動化したいと考えている」(Hogue氏)

 ここでRockwell Automationの出番がやってくる。同社は製造業者向けの産業用オートメーションを手がけており、それをネットワークソリューションと組み合わせるためにCiscoと連携している。

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