システムエンジニアリングサービス

エンジニア常駐先の決定方法を考える--システムエンジニアリングサービス分科会

橋田博明

2018-08-10 07:30

「おはようございます!本日の席はこちらでお願いします」

「今日はよろしくお願いいたします。パートナー企業の〇〇さんをお連れしたので、ごあいさつをお願いします」

 今回も六本木の某企業さまのフリースペースをお借りしました。前回の反省を生かして席の割り振りを考慮し、参加者全員の席を幹事メンバー側で誘導しました。おかげで前回のようにバタつくことなく、段取りよくスタートを切れました。

 さて、パートナー企業のエンジニアを借りる際、いざ現場で稼働してほしいというタイミングで別のオファーが重なり、お断りされてしまう――。こうした声が会員メンバーから寄せられたことから、今回は「パートナー企業との対応方法(エンジニア確保のために)」という議題を提示しました。

 そして第2部は、その内容に関連して「技術者アサイン(常駐)先の決定方法」というテーマにしました。

パートナー企業との対応方法(エンジニア確保のために)

 今回もいろいろな意見が出ました。その中には、エンジニアに嫌われないように心掛けながら行動するというものもありました。信頼関係の構築は無駄にならないという考え方から、意欲的な方々が多かったイメージです。

 対面・電話・メールなどコミュニケーション方法はさまざまですが、「相手の気持ちに寄り添うこと」「相手の懐に入り込むこと」で、関係を深めていくことが重要となるでしょう。相談相手として頼られる存在になれるよう考えて行動したいものですね。

  • パートナー企業の営業同士でもコミュニケーションを取る
     前段でも記載していますが、やはりコミュニケーションが信頼関係の基本だと参加者は口をそろえます。これも業界特有ですが、まさに“持ちつ持たれつ”の関係です。
  • パートナー企業に紹介されたエンジニアのスキルを把握
     自社で抱えるエンジニアだけでなく、パートナー企業のエンジニアについてもスキルレベルを把握していれば、信頼関係の構築につながるのは間違いないですね。後々の営業活動で生かせるのではないかという意見も多数ありました。
  • 1人の募集枠にパートナー企業のエンジニアも含めて複数人を提示し、リスクヘッジする
     営業寄りの意見ですが、これも業界特有です。自社のエンジニアには限りがあるため、パートナー企業のエンジニアも含めて複数人を提案しておくことで、オファーをもらえる可能性が高くなります。もし自社エンジニアではなくパートナー企業のエンジニアにオファーがあった場合、今度はパートナー企業に対して自社エンジニアを優先してもらえるよう対応をお願いしやすくになりますよね。
  • 事前の情報共有でエンジニアの意向を確認しておく
     パートナー企業のエンジニアの協力が一番重要であるため、稼働プロジェクトの詳しい情報を共有できるようにし、信頼度を上げる努力をします。そうすることで意見の吸い上げや、他のプロジェクトへの異動も可能になります。
  • 契約条件以外の価値
     パートナー企業との契約では、他社より少しでも良い条件を提示することがよくありますが、それ以外の価値を示せるとなおいいです。例えば、「2カ月後には2人増員できる」「ブロックチェーン関連のプロジェクトに未経験でも参画できる」など、付加価値を見せることが重要だという意見も多かったです。

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