マイクロソフト「Dynamics 365」、2019年春のアップデートの詳細を発表

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-01-22 13:22

 Microsoftは米国時間1月21日、「Dynamics 365」および「Microsoft Power Platform」の「April 2019」アップデートに関する、315ページからなるリリースノートを公開した。このリリースノートでは、2019年4~9月に展開される同社の企業資源計画(ERP)製品や顧客関係管理(CRM)製品、複合現実(MR)製品、Power Platformの新機能の概要が説明されている。同リリースノートには、さまざまなDynamics 365モジュールをまたがる「数百に及ぶ新機能」が記されている。また、「人工知能」(AI)関連に分類される機能に特に焦点が当てられている。

 April 2019アップデートにおけるこれら機能の第一弾は、2月1日にプレビュー版として提供される。また同社は2月21日に、まだ明らかにしていない「追加のアプリや機能」についてリリースノートを更新する計画だ。「Project Service Automation」のリリースノートも今後公開される。さらに4月5日には、April 2019アップデートの正規版が提供されることになっている。

 Microsoftは、AIを活用した複数のDynamics 365アプリへの機能追加を続けている。「Dynamics 365 AI for Sales」には、予測型のフォーキャスト機能や、さらなるコールインテリジェンス機能が追加される。また「Dynamics 365 AI for Customer Service Insights」はApril 2019アップデートのリリースを機に一般提供が開始される。その新機能には、SalesforceやZendesk、ServiceNowの製品との直接統合をサポートし、人間やバーチャルエージェントのアナリティクスのための単一のダッシュボードを提供するというものも含まれる。さらに「Dynamics 365 AI for Market Insights」には、クエリを生成している間に、関連するトピックを提案する機能が追加される。また「Bing」の検索データと、ソーシャルメディアで見つかった情報を関連付けて、データアナリティクスがより強力で洗練されたものになる。

 またApril 2019アップデートでは、MRアプリの「Dynamics 365 Layout」と「Dynamics 365 Remote Assist」にも新たな機能が追加される。Layoutにはリアルタイムでのコラボレーション機能や編集機能などが追加される一方、Remote Assistにはモバイルアノテーションやグループ通話、画面共有といった新機能のほか、「Dynamics 365 for Field Service」との統合機能などが追加される。

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