川崎市上下水道局、水道管の劣化具合を機械学習で解析--破損や漏水の軽減を目指す

大場みのり (編集部)

2019-03-01 12:37

 川崎市上下水道局は、機械学習技術を用いて水道管路の状態を解析し、破損確率を可視化する取り組みを開始した。米国シリコンバレーに拠点を置くベンチャー企業FRACTA(フラクタ)の水道管路劣化予測技術を使い、その精度を検証する。

 同社は、インフラ劣化予測のソフトウェアサービスを提供する企業である。水道管の破損や漏水が年間24万件ほど発生しており社会問題となっているという米国で、16州にわたる30以上の水道会社にサービスを提供してきた。

 同社技術は、人工知能(AI)や機械学習のほか、地理土壌、気候といった約1000項目のデータを用いて全配管の破損確率を算出する。地中にある水道管の劣化具合を正確に評価することで、最も破損確率が高い配管の交換を可能にするという。結果として、配管の破損や漏水を最小限に抑えることができ、水道管路整備にかかる膨大な費用を最適化できると考えられている。

 日本市場での販売は、FRACTAの代理店である鋳鉄品メーカーの日本鋳鉄管と共同で行う。両社は日本市場での適用準備に向けて、2018年9月にパートナーシップ契約を締結している。川崎市上下水道局の水道管路情報と各種データの収集、分析によって2019年末ごろまでに解析を進め、日本版アルゴリズムの構築を目指す。アルゴリズムの有効性を検証し、国内への適用準備を完了させ次第、日本鋳鉄管が日本市場での販売を展開する予定だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]