Googleは、6億ユーロ(約725億円)を投じ、フィンランドのハミナに新たなデータセンターを建設すると発表したという。ハミナはロシアとの国境に近いフィンランド南海岸に位置する町だ。
Googleは2009年にハミナにあった製紙工場を2億ユーロで購入した後、1億5000万ユーロをかけてサーバーファームに転換している。その後、2013年に4億5000万ユーロを投資しているため、今回の投資をあわせるとハミナへの投資額は14億ユーロということになる。
データセンターは、現地での雇用創出にさほど貢献しないのが一般的だ。しかし、フィンランドの国営放送YLEの取材に対して、ハミナ当局は今回の投資がハミナに対する単独の投資として過去最大であり、データセンターの建設やそれ以降のフェーズにおいても、雇用にプラスの影響をもたらすと述べた。Googleは、雇用の創出を通じてフィンランド経済にプラスの影響をもたらすと述べた。
Googleのハミナデータセンターはフィンランド湾の海水を冷却に用いている。また電力に関して、同センターはフィンランドの標準的な電力網に接続されているが、その電力消費をまかなうためにスウェーデンのウィンドファーム(集合型風力発電所)と10年間にわたる電力販売契約(PPA)を締結している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。