編集部からのお知らせ
Topic 本人認証の重要性
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード
松岡功の一言もの申す

メガクラウドの一角を狙うオラクルに勝機はあるか

松岡功

2019-08-15 10:35

 メガクラウドの一角への食い込みを狙うOracle。日本でも先進の技術による自前のデータセンターや多彩なサービスを整備した。果たして同社に勝機はあるか。

データベースを軸としたエンタープライズグレード

 「クラウド事業の展開が遅いとの声もあるが、私たちはこれまでエンタープライズグレードのサービスを作り込んできた。それをついに日本でも本格的に展開できるようになり、競合サービスへの追撃態勢も整った」――。日本オラクル 取締役 執行役社長 最高経営責任者のFrank Obermeier氏は、同社が先頃都内のホテルで開催したプライベートイベント「Modern Cloud Day Tokyo」の基調講演でこう切り出した(写真1)。

基調講演を行う日本オラクル取締役 執行役社長 最高経営責任者のFrank Obermeier氏
基調講演を行う日本オラクル取締役 執行役社長 最高経営責任者のFrank Obermeier氏

 Obermeier氏をはじめ、米Oracleおよび日本オラクル(以下、オラクル)の幹部が同イベントで説明したクラウド事業の最新状況については、既報のレポート記事をご覧いただくとして、ここではグローバルのクラウド基盤サービス市場をリードするAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)といった「メガクラウド」の一角を狙うオラクルに勝機はあるか、について考察してみたい。

 冒頭に紹介した発言でObermeier氏が語った「競合サービス」もこれら3つのメガクラウドを指しているが、現時点でOracle Cloudがこの一角に食い込むと見る向きは少ない。

 ただ、Obermeier氏はイベントの基調講演後に行った記者会見で、オラクルの最大の強みであるデータベースを話題に上げ、「Oracle Databaseはこれまで、オンプレミス環境で高い信頼を得て、とりわけ日本のデータベース市場では過半数のシェアを占めて使われてきた。そうしたお客さまをクラウドへしっかりと移行できれば、当社は国内最大のクラウドサービスプロバイダーになれる」との見方を示した。

 この見方と冒頭の発言を合わせると、「データベースを軸としたエンタープライズグレード」というのが、オラクルの真骨頂である。先述したように、現時点ではメガクラウドを追いかける立場だが、エンタープライズ市場がクラウドへ移行するのはこれからが本番とも言われている中で、オラクルがデータベースのクラウド利用をテコに勢いを増してくる可能性はありそうだ。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    なぜ、2021年にすべてのマーケターが「行動経済学」を学ばねばならないのか?

  2. セキュリティ

    SIEMとEDRが担うべき正しい役割とは?企業のセキュリティ部門が認識しておくべき適切なツールの条件

  3. クラウドコンピューティング

    デザインシンキングによるAIと課題のマッチング!現場視点による真のデジタル改善実現へ

  4. 経営

    なぜ成長企業の経営者はバックオフィス効率化に取り組むのか?生産性を高めるための重要な仕組み

  5. 仮想化

    Microsoft 365を利用する企業が見逃す広大なホワイトスペースとは?

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]