Boxは米国時間8月21日、新たなコンテンツセキュリティ管理ツール「Box Shield」を発表した。このツールによって、顧客のクラウドコンテンツ管理能力にネイティブなかたちで脅威の検知や統制といった機能が統合される。顧客は同ツールを利用することで、分類ベースのセキュリティポリシーを手動/自動で設定し、機密性の高いコンテンツの漏えいを防げるようになる。なおBox Shieldは、脅威の検知に機械学習(ML)を活用している。
ファイルストレージとコラボレーションを手がける企業から、クラウドコンテンツの管理ツールを提供する企業へと変身しようとしている同社にとって、新たに発表されたこのセキュリティツールは鍵となるものだ。
Box Shieldを用いることで企業は、ファイルやフォルダーを手作業で、あるいは自動化されたセキュリティ機能を通じて分類するほか、分類ベースのアクセスポリシーを用いて、データを保護できるようになる。例えば、アカウント管理者は「共有リンク」の制約を設定し、コンテンツへのリンクにアクセスする人物を制限できるようになる。また、例えばBoxウェブアプリ、モバイル、「Box Drive」などを利用している際に、特定のアプリケーションをまたがって、ファイルやフォルダーのダウンロードに制限を加えられるようになる。さらに管理者は、Boxからコンテンツをダウンロードするために利用できるサードパーティーのアプリケーションを指定できるようになる。
Box Shieldは、企業がこれまでに投資しているようなさまざまなセキュリティ製品と連携する。Box Shieldのアラートは、SplunkやSumo Logic、AT&T Cybersecurity、IBMのSIEMソリューションや、Symantec、McAfee、Palo Alto Networks、Netskopeの「CASB」と統合可能だ。
Box Shieldは現在プライベートベータとなっており、2019年秋にGA(一般提供)となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。