海外コメンタリー

マイクロソフト、アドビ、SAPによる「Open Data Initiative」の今後は?

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2019-11-25 06:30

 Microsoftは1年前の開発者向け年次カンファレンス「Ignite 2018」で、AdobeおよびSAPとの提携による「Open Data Initiative」(ODI)の立ち上げを大々的にアピールした。しかし「Ignite 2019」ではODIにほとんど触れなかった。ODIが1年前のカンファレンスにおける目玉発表の1つだったことを考えると、筆者は驚きを禁じ得なかった。

Open Data Initiative
提供:Microsoft

 この点について、MicrosoftのPower Platformマーケティング担当シニアディレクターであり、ODIに関するすべての側面に深く関わった人物の1人であるRichard Riley氏に尋ねる機会を得た。11月に開催されたIgniteの場で1対1のミーティングに応じてくれたRiley氏は、ODIが問題を抱えているわけではなく、今は舞台裏で多くのものごとが起こっている時期なのだと答えた。

 MicrosoftとAdobe、SAPは2018年秋にODIの立ち上げを発表した。ODIは、CRMやERP、コマース、セールス、製品利用状況をはじめとするデータを、デバイスを横断したかたちで機能する単一のデータビューで統合できるようにすることで、企業が「あらためて顧客エクスペリエンスの管理を考える」(つまりCRM)手段として提案された。そして2019年3月、Microsoftは「ODI Partner Advisory Council」を通じて参加する12社を発表した。また、HPもODIの立ち上げ時から(貢献者ではなく顧客として)関心を表明している。

 では、今後は何が起こるのだろうか?

 Riley氏は「われわれは、顧客向けの技術的なロードマップを作成しているところだ」と述べた。

 同氏によると、ODIの中核チームは11月末までに、ODIのプライベートプレビュープログラムに参加しているパートナーと技術的資産を共有できるようにする計画だという。また、MicrosoftがAdobeやSAPとともに構築しているデータモデル仕様の草案を利用可能にするほか、SDKの提供によって、同チームが構築中の抽象レイヤーとのやり取りを可能にするという。

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