日本オラクルは、レジ業務派遣・委託などの人材アウトソーシング事業を行うチェッカーサポートが人事給与情報管理や勤怠管理を行う人事給与パッケージシステムの稼働基盤を「Oracle Cloud Infrastructure」へ全面的に移行し、稼働を開始したと発表した。
日本オラクルによると、同サービスを導入したチェッカーサポートでは、低価格かつ今後の管理対象人数の増加に対応する環境を構築しながら、給与計算処理で約75%の処理時間短縮が期待されるという。
チェッカーサポートは全国の百貨店や、スーパー、ディスカウントストアなど、さまざまな業種のレジ・店舗運営の代行業務事業を展開しており、約7000人のスタッフを有している。
これまで運用してきた人事給与管理・勤怠管理システムは、人材アウトソーシングに従事する従業員約180人が利用するもので、オンプレミス版の国産人事給与パッケージを活用していた。今回のクラウド移行は、5年ごとに予定されているハードウェア改修のコストと手間を削減し、管理対象人数の増減に対応する柔軟性や、事業継続のための可用性を実現するために実施された。
Oracle Cloud Infrastructureについてチェッカーサポートは、優れた性能で処理時間が短縮できることや、今後見込まれる管理対象人数の増加に伴うトランザクションの増加に柔軟に対応できることなどを評価したという。また試算を行った結果、他社クラウドサービスと比較すると約50%の月額費用で利用できることも導入の決め手となったとしている。
同社では、今回が初めての基幹業務システムのクラウド移行だったが、今後は他のシステムでも「Oracle Cloud」の導入を検討・推進する予定だ。