Microsoftはコマンドラインアプリ「Windows Terminal」のv0.10をリリースした。開発者はこの新版により、「Windows Subsystem for Linux」(WSL)でマウスが使えるようになった。
Windows Terminalは、「コマンドプロンプト」「PowerShell」、WSLなどを使う開発者向けのもので、このリリースは幾つかの最終的な仕上げが行われている。新たに提供するマウス入力は、WSLで動作するアプリケーションのほか、仮想ターミナル(VT)を使用するWindowsアプリケーションに対応している。これにより、「tmux」やLinuxのファイルマネージャー「Midnight Commander」などのアプリケーションが、マウスのクリックに反応するようになった。
また、Windows Terminalの設定がアップデートされており、ユーザーは「duplicate pane」によって、使用しているペインと同じプロファイルを持つペインを開くことができる。これは「splitPane」の「splitMode」という新しいオプションで実行でき、ユーザーは新たに「duplicate」のキー割り当てが行える。
当初2月のリリースが、Windows Terminalの機能が確定する最後のプレビューになる予定だった。しかし、MicrosoftのKayla Cinnamon氏によれば、5月のv1.0の発表に先立ち、月次のアップデートを行う可能性がある。
「現在v1.0のリリースに向けて、バグを修正している。Windows Terminal v1.0は5月にリリース予定で、その後は当社の月1回の出荷サイクルに合わせて、6月に次のアップデートをリリースする計画だ。新版は『Microsoftストア』やGitHubからダウンロードできる」と、Cinnamon氏は述べた。
v0.10には、「Azure Cloud Shell」(ACS)に関する幾つかのアップデートが含まれている。例えば、ACS内でPowerShell、マウスモード、「vim」を使用できるようになった。
ACSのユーザーインターフェースも改善されており、9より大きなテナント番号の入力が可能になったほか、ユーザーが入力したテキストはハイライト表示される。ACSは、ユーザーが「shell.azure.com」で設定したシェルもフォローする。
さらに、タッチスクリーンとタッチパッドによる入力で、不安定なスクロールの原因となっていたバグを修正した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。