海外コメンタリー

在宅勤務の日常化で学んだビデオ会議のあり方--より良い組織作りに生かす4のポイント

Mark Samuels (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2020-07-31 06:30

 Avon InternationalのNick Burton氏は、対人距離を確保する新型コロナウイルス対策が始まり、会社の本社オフィスに行かなくなってから、もう3カ月以上も在宅勤務を続けている。しかしBurton氏は、ビデオ会議のおかげで、これまで以上に自分のチームとのつながりを感じているという。

 同社の最高情報デジタル責任者であるBurton氏は「ニューノーマルに順応できたと感じている」と述べ、「この状況が終わったときに、また新たなバランスが必要とされる状況に戻るのは興味深い経験になるだろう。それはおそらく、以前とは違ったものになるはずだ」と続けた。

 では同氏は、今回の在宅勤務の試みからどんな教訓を得たのだろうか。この記事では、最高情報責任者(CIO)がビデオ会議を活用して、在宅勤務をしながらチームのつながりを保つために役立つ、Burton氏の4つの工夫について紹介する。

1.つながりを維持して力を集中させる

 Burton氏は、ビデオ会議のテクノロジーを利用することで、オンラインでも有効なIT部門の運営方法を確立した。それは、必ずしも簡単な道のりではなかった。AvonのグローバルCIOとしての役割を担う同氏は、ビデオ会議に参加することには慣れていたが、以前はビデオ通話に費やす時間は「非日常であり疲れるもの」だったと話す。

 ほかのCIOと同じように、ロックダウンが始まると、Burton氏は仕事時間の多くをビデオ会議をして過ごすことになった。そして、やはりほかのITリーダーと同じように、うまくバランスを取るのに苦労したという。多くのITリーダーは、次々に開催されるビデオ会議に日中の業務時間のほとんどを費やしている。そしてビデオ会議が終わると、ようやく通常の日常業務に追いつくための仕事が始まり、夜遅くまでかかることも珍しくない。

 しかしBurton氏は、この新しい働き方には大きなプラス面があると述べている。まず同氏は、ビデオ会議を多用しているからこそ、リーダーとしてのつながりを維持できていると感じている。これは、対人距離を確保する必要ができたことで、ロックダウン以前はそれが普通だと思っていた他の人とのコミュニケーションについて、深く考える必要が出てきたためだという。

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