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日本の“IT巨人”NTTデータはどう変わる?

目指すはアジアのITを日本へ“逆輸出”--NTTデータAPACの村上CDO

國谷武史 (編集部)

2020-08-17 06:00

 システムインテグレーション(SI)の“巨人”、NTTデータが大きく変化しようとしている。金融をはじめ長らく日本社会のITインフラを担い続けてきたが、デジタルトランスフォーメーション(DX)やグローバルビジネスにも存在感を示せるのか。今回はアジア太平洋地区を統括するNTT DATA Asia Pacificで最高デジタル責任者(CDO)を務める村上功修氏に、グローバルビジネスの現状を聞く。

◇ ◇ ◇

--プロフィールをお聞かせください。

 2002年に大学を卒業し、最初は金融系のシンクタンクで7年ほどシステム開発に従事しました。その後2009年にNTTデータに中途入社して11年目になります。前職では親会社のシステムを受託開発するなど金融系システムを一通り経験して、公共や法人などより幅広い分野で自分自身の視野を広げ携わってみたいと思い、NTTデータを選びました。

NTT DATA Asia Pacific 最高デジタル責任者の村上功修氏
NTT DATA Asia Pacific 最高デジタル責任者の村上功修氏

 2009~2014年は、主に公共や金融、法人など幅広く国内案件で基盤技術の支援を担当し、「基盤リーダー」「基盤PM(プロジェクトマネージャー)」などの立場で事業部と連携しながらシステムを開発しました。それらが一息付いた2014年、突然NTTデータのグローバルでのベンダーアライアンスを担当するチームにアサインされ、海外のグループ会社と一緒に事業を推進することになりました。それまで留学や英語を使う仕事の経験もなく、当初は英語でのコミュニケーションに苦労しましたが、少しずつ習得しながら担当するグローバルでの案件を広げてきました。

 2016年にこのチームの活動が一段落し、ちょうど国内で進んでいた開発環境をプライベートクラウドに集約する「統合開発クラウド」のグローバル展開を企画することになりました。スペインのグループ会社everisと連携し、統合開発クラウドを日本からスペインに輸出するという取り組みです。2年ほどかけて実施し、社内利用だけでなく、スペインのお客さま企業にもプライベートクラウドを提案して受注を獲得するなど、多くの成果が挙げることができました。現在の仕事では、スペインでの成功体験が根幹の1つになっています。2018年からは、アジア太平洋地域(APAC)でのデジタルビジネスを拡大するためにシンガポールで設立したNTT DATA Asia Pacificに参加しています。

--グローバルビジネスにどのように臨んでいますか。

 グローバルビジネスに従事している理由には、私が中途採用であることと、日本発のソリューションをスペインに展開した経験の2つがあります。現在のNTTデータは売上高の約4割を海外事業が占めており、今後も拡大していく計画です。海外事業は合併・買収(M&A)を軸に規模を広げているため、日本のNTTデータとは全く違う文化を持つさまざまな企業ばかりです。当然ですが日本のやり方が全く通用しないこともあります。そのような状況に対応する上で、ほかの会社での経験があることが1つの強みだと思います。

 また、スペインでのソリューション展開では企画から施策の実施までをリードした経験も強みになっています。技術は世界共通ですから、良い技術なら日本に限らず世界中から求められることを、身を持って知りました。海外の企業はNTTデータに買収された立場ですが、それによって財務基盤が強固なるだけではなく、自社の技術をグローバルに展開しやすくなることを期待しています。そうした海外の期待に応え、NTTデータグループ全体での海外事業の拡大にも貢献していける点がモチベーションになっています。

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