海外コメンタリー

「Windows 10」次期機能アップデート「20H2」では何が変わる?--リリース迫る

Ed Bott (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2020-09-30 06:30

 「Windows 10バージョン20H2」(別名「October 2020 Update」)のパブリックリリースまで、秒読みの段階に入った。

 現在は、1年に2回配信されるWindows 10の機能更新プログラムのうち、上半期に公開されるのがメジャーリリース、下半期がマイナーリリースという流れになっているようであり、今回はマイナーリリースにあたる。

 この流れが始まったのは2019年のことで、Microsoftはバージョン1909を小規模な「イネーブルメントパッケージ」としてリリースした。このバージョンは、すでにバージョン1903を実行しているシステムであれば、数分間でダウンロードしてインストールできた。

 バージョン20H2も、まったく同じやり方で提供される。Microsoftは今回も、2019年の下半期と同じように、October 2020 Updateでは「パフォーマンスの改善と品質向上のための、範囲を限定した一連の機能を提供する」と数カ月前から予告している。Microsoft特有の言い回しに慣れていない人のために分かりやすく言い換えれば、「今回のアップデートにはあまり新機能は追加されない」ということだ。

Windowsアップデートのウィンドウ
20H2のアップデートはオプションとなるようだ。

 もっとも分かりやすい変更点は(もちろん)バージョン名だろう。前回までは西暦の下2桁と月の数字2桁を組み合わせたものをバージョン名とする命名規則が使われていたが、2020年前半にリリースされたバージョンが「2004」になった結果、16年前にリリースされたもののように見えてしまった。もしMicrosoftが同じ命名規則に固執していたら、20H2のバージョン番号は2009か2010のいずれかになっていただろう。しかし同社は、以前は月の数字を入れていたところに、「H1」あるいは「H2」を使用することにした。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]