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松岡功の「今週の明言」

ニュータニックスが重点戦略に挙げた「新しいHCI」とは

松岡功

2021-01-22 11:51

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉を幾つか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、ニュータニックス・ジャパン コーポレートバイスプレジデント兼社長の町田栄作氏と、日本HP 代表取締役 社長執行役員の岡隆史氏の発言を紹介する。

「これからは新しい『HCI』に注力していきたい」
(ニュータニックス・ジャパン コーポレートバイスプレジデント兼社長の町田栄作氏)

ニュータニックス・ジャパン コーポレートバイスプレジデント兼社長の町田栄作氏
ニュータニックス・ジャパン コーポレートバイスプレジデント兼社長の町田栄作氏

 米Nutanixの日本法人ニュータニックス・ジャパンは先頃、2021年の事業戦略についてオンラインで記者説明会を開いた。町田氏の冒頭の発言はその会見で、従来、同社が市場をリードしてきた「ハイパーコンバージドインフラストラクチャー」ではなく、「ハイブリッドクラウドインフラストラクチャー」を略した「HCI」に今後注力していくことを表明したものである。

 町田氏は会見で図1を示しながら、「当社は今後、広範囲にわたるパートナー企業とのエコシステムを基に、従来のHCIからハイブリッドクラウドにおける多様なお客さまのニーズに対応していく」と力を込めた。

図1:Nutanixのパートナーエコシステム(出典:ニュータニックス・ジャパン)
図1:Nutanixのパートナーエコシステム(出典:ニュータニックス・ジャパン)

 図1はNutanixのパートナーエコシステムの拡大ぶりを示したものだが、実はこの図が同社の最大の特徴を表している。というのは、同社がこれまで提供してきた従来のHCIの基盤となるソフトウェアを、図1に記されているベンダーのハードウェアやソフトウェア、クラウドサービスが実装あるいは連携しており、これにより「お客さまにとってベンダーロックインではなく、ソリューションとして幅広い選択が可能になる」からだ。

 2021年の事業戦略としては、「インフラストラクチャーの近代化によりレガシーからの脱却」「ITaaS(IT as a Service)により企業競争力を促進」「クラウドによるビジネスの俊敏性を加速とコスト最適化」の3つを挙げた。それぞれの中身については図2をご覧いただきたい。こうした戦略を展開することで、町田氏は「お客さまのデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させたい」と強調した。

図2:2021年の事業戦略(出典:ニュータニックス・ジャパン)
図2:2021年の事業戦略(出典:ニュータニックス・ジャパン)

 この機会に、筆者は確かめてみたいことがあった。同社は自社で提供してきたHCIの基盤ソフトウェアについて、1年余り前までは「エンタープライズクラウドOS」と呼び、このOSについて「エンタープライズにおけるハイブリッド/マルチクラウド環境を統合的に管理でき、全てのITリソースを可視化して自由自在に扱える機能を持つ」と説明してきた。だが、今回もさることながら、この1年余り聞かなくなった。なぜなのか。

 筆者が気になったのは、エンタープライズクラウドOSという表現に、Nutanixのハイブリッド/マルチクラウド環境への適用に対する並々ならぬ野望を感じたからだ。そうした思いを込めて、今回の会見の質疑応答で「使わなくなった理由」を聞いてみたところ、町田氏は次のように答えた。

 「基本的な考え方は変わっていない。ただ、エンタープライズクラウドOSという言葉は従来のHCI向けのイメージがあることから、新しいHCI向けになって進化したと受け止めてもらいたい」

 少々苦しい答えのようにお見受けしたが、やはり「OS」という言葉が誤解を与えるからか。そんなことは気にせず、今度はぜひストレートに「ハイブリッドクラウドOS」を掲げてもらいたいものである。

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