IonQの量子コンピューティングシステム、「Google Cloud」で利用可能に

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-06-18 10:59

 IonQは米国時間6月17日、同社の高精度11キュービットシステムが「Google Cloud」上で利用可能になったと発表した。また、Googleのオープンソース量子コンピューティングフレームワーク「Cirq」によるサポートも提供されるという。

 さらにIonQは、同社の次世代32キュービットシステムを2021年中にGoogle Cloud上で利用可能にすると述べた。IonQはGoogle Cloudのマーケットプレイスで量子コンピューターを提供する初のサードパーティー企業となる。

 Google CloudがIonQの量子システムを提供することで、IonQのシステムはハイパースケールクラウドプロバイダーの3社全てで利用可能になる。特別買収目的会社(SPAC)を介した上場を目指しているIonQは既に、「Amazon Web Services」(AWS)と「Microsoft Azure」上で量子システムを提供している。

 IonQの最高経営責任者(CEO)Peter Chapman氏は、Google Cloud上で利用可能になることで、より多くの開発者とリサーチャーに対して量子コンピューティングの門戸が開かれると述べた。

 Google Cloudを使用している顧客は、CirqやIBMの「Qiskit」「Penny Lane」「tket」を含む数多くの開発者フレームワークを用いてIonQシステムをプログラミングしていけるようになる。また、IonQのAPIを通じたカスタムインテグレーションも可能となっている。IonQは今後、できる限り多くのフレームワーク上で同社のハードウェアを利用可能にしていく計画だ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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