IonQは米国時間6月17日、同社の高精度11キュービットシステムが「Google Cloud」上で利用可能になったと発表した。また、Googleのオープンソース量子コンピューティングフレームワーク「Cirq」によるサポートも提供されるという。
さらにIonQは、同社の次世代32キュービットシステムを2021年中にGoogle Cloud上で利用可能にすると述べた。IonQはGoogle Cloudのマーケットプレイスで量子コンピューターを提供する初のサードパーティー企業となる。
Google CloudがIonQの量子システムを提供することで、IonQのシステムはハイパースケールクラウドプロバイダーの3社全てで利用可能になる。特別買収目的会社(SPAC)を介した上場を目指しているIonQは既に、「Amazon Web Services」(AWS)と「Microsoft Azure」上で量子システムを提供している。
IonQの最高経営責任者(CEO)Peter Chapman氏は、Google Cloud上で利用可能になることで、より多くの開発者とリサーチャーに対して量子コンピューティングの門戸が開かれると述べた。
Google Cloudを使用している顧客は、CirqやIBMの「Qiskit」「Penny Lane」「tket」を含む数多くの開発者フレームワークを用いてIonQシステムをプログラミングしていけるようになる。また、IonQのAPIを通じたカスタムインテグレーションも可能となっている。IonQは今後、できる限り多くのフレームワーク上で同社のハードウェアを利用可能にしていく計画だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。