NECは9月1日、ベクトル型スーパーコンピューターを用いた量子インスパイア型シミュレーテッドアニーリング利用サービス「NEC Vector Annealing サービス」と、量子コンピューターの概要やシミュレーテッドアニーリングマシンの使用方法などを学ぶ教育サービスを11月に開始すると発表した。
NEC Vector Annealing サービスは、量子アニーリング処理に適したアルゴリズムを組み込んだソフトウェアを同社のベクトル型スーパーコンピューター「SX-Aurora TSUBASA」上で動作させ、PaaS(Platform as a Service)クラウドとして提供するもの。アルゴリズムは、組み合わせ最適化問題において実用場面の制約条件を考慮した効率的な解の探索範囲の絞り込みができるという。SX-Aurora TSUBASAはアルゴリズムの超高速処理が可能で、クラウドサービス化により、学術機関や企業などの研究開発者らが容易に利用できるようにする。
また教育サービスでは、オンライン座学などにより、企画やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進などを担う人材向けの量子コンピューターの概要を学ぶ基礎コースと、システムエンジニア向けのアニーリングマシンのツールや使用方法などを学ぶ実践コースを用意する。
価格はいずれも個別見積もりとなる。