IBMから分社化したマネージドインフラサービス大手KyndrylとMicrosoftがグローバルな戦略的パートナーシップを発表した。Microsoftのクラウドを活用し、デジタルトランスフォーメーションプロジェクトを推進していくという。
Kyndrylは米国時間11月4日、独立した公開企業としてニューヨーク証券取引所に上場している。
Kyndrylの最高経営責任者(CEO)Martin Schroeter氏は、独立した企業として、同社はパートナーエコシステムに投資していると述べた。「Kyndrylは、ミッションクリティカルなITシステムに関するわれわれの深い専門性を、『Microsoft Cloud』の利点とうまく組み合わせ、当社のグローバルな顧客が前進する上で中核を担おうとしている」(Schroeter氏)
MicrosoftのCEOであるSatya Nadella氏は、Kyndrylとパートナーシップを組み、ミッションクリティカルなITシステムの専門知識と理解、世界中の企業との深い関わりをベースに、両社の顧客にサービスを提供していきたいと述べている。
今回の提携の下で、両社はクラウド移行やデジタルトランスフォーメーションプロジェクトに取り組む。
主な詳細は以下の通りだ。
- MicrosoftはKyndrylの唯一の「プレミアグローバルアライアンスパートナー」となる。
- 両社の開発者は、顧客向けにMicrosoft Cloudでアプリケーションを構築する。
- ハイブリッドクラウド導入の加速、アプリケーションとプロセスのモダナイズ、ミッションクリティカルなワークロードのサポートなどを実現する最先端のソリューションをMicrosoft Cloudで提供する。また、データのモダナイゼーションとガバナンス、業界向けの人工知能(AI)によるイノベーション、サイバーセキュリティとレジリエンシー、ミッションクリティカルなワークロードのクラウドへの転換などの分野でソリューションを提供する。
- 協働イノベーションラボを設立する。そこで開発された製品は、「Microsoft AppSource」や「Azure Marketplace」で提供される。
- Microsoftは、Kyndrylの9万人におよぶ従業員向けのトレーニングプログラム「Kyndryl University for Microsoft」を立ち上げる。
Microsoftとの提携で、Kyndrylの新たな収益源が生み出される可能性が高い。Microsoftはこれまでにも、「IBM Cloud」の顧客にサービスを提供してきた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。