伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、CTC平和島物流センター(東京都大田区)内にローカル5G(特定エリアで使用する第5世代移動通信システム)の技術検証が可能な専用スペースを開設した。
同スペースは、導入に必要となる無線システムのコア設備やネットワーク機器、モバイル端末、セキュリティ製品などの通信環境を備えており、短期間でPoC(概念実証)の環境を構築できるという。

技術検証の専用スペースと機材
顧客所有の機器を持ち込むことも可能で、ベンダーと連携しながらの検証作業も実施でき、大容量のデータ通信を利用してデジタルトランスフォーメーション(DX)や新規ビジネスに向けたデータ連携・通信機能の確認も可能だ。人工知能(AI)や拡張現実(AR)の技術を活用した遠隔作業の支援ツールや無人搬送車(AGV)のロボットを併用することで、工場内の作業や物流の自動化を目的とした検証なども可能となる。
電波を外部に漏えいしないシートで囲んだ検証区画として「電波暗室」もあり、ローカル5Gに関連する免許の取得前でも無線通信を検証できる。
ローカル5Gの導入に関連する手続きや作業には、CTCのグループ会社でITシステムの運用サービスを提供するCTCシステムマネジメント(CTCS)が、無線免許の取得支援、無線エリアを設計するシミュレーション、導入後の運用をサポートする遠隔監視といったサービスを提供する。