オムロンは、滋賀県草津市の草津事業所内にある「オートメーションセンタ KUSATSU」(ATC-KUSATSU)を1月12日にリニューアルオープンした。
全世界で37カ所あるATCは、高水準のオートメーション技術を製造業各社に提供し、顧客と共同で課題を解決する拠点として利用されている。ATC-KUSATSUは2011年に設立され、面積は708平方メートル(214.17坪)。最先端のファクトリーオートメーション(FA)技術で製造現場の自動化を加速し、製造業の人手不足の解決に貢献してきた。
今回のリニューアルにより、デジタル技術を駆使して最先端のFA技術でリアルな工場をデジタル空間上に再現することが可能となった。事前シミュレーションや他のATC拠点とリモートでつなぐことで、他のATCにおけるソリューションを体感し、実機実証による顧客価値を創造することができる。
同施設は技術/開発/製造機能を同拠点内に唯一所有するATCで、オムロンが持つ20万点以上もの制御機器とソフトウェアやサービスを高度にすり合わせた革新的な技術と制御アプリケーションを使用し、解決策を実証できるほか、各種機器の導入に必要な技術トレーニングも顧客に提供する。
顧客の装置の持ち込み検証など、使用環境に合わせた実証実験が可能な最大の「POC-KUSATSU」も併設している。これにより、実機による各種アプリケーションのテスティング、導入課題の実機検証を実施できる。POC-KUSATSUは、ローカル5G(特定エリアで使用する第5世代移動体通信システム)無線局免許を取得しており、協調ロボットやモバイルロボットなど各種ロボットに加え、5Gや人工知能(AI)などの先端技術を組み合わせた実証実験が可能だという。
(左)ATC-KUSATSUと(右)POC-KUSATSUの内部