NECは、SINAI Technologies(SINAI)と脱炭素化を支援する事業で協業を開始した。
両社は、企業や自治体のネット・ゼロに向けたデータ収集・蓄積による可視化と、収集したデータの分析から二酸化炭素(CO2)の削減提案まで、脱炭素への取り組みを一貫して支援する。
SINAIは米国カリフォルニア州に本社を置く企業で、企業や団体のネット・ゼロ目標の達成を支援するソフトウェアを提供している。同社は、NECが設立したエコシステム型コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドからの出資を受けている。
協業を契機に両社は、NECの環境パフォーマンス管理ソリューション「GreenGlobeX」と、SINAIのCO2排出削減インテリジェンスソリューション「SINAI Decarbonization Platform」を連携させる。これにより、NECが持つ国内外複数の拠点から環境データを効率的に収集・集計するノウハウと、SINAIが持つScope1、2、3排出量の測定と報告、将来のCO2排出量予測のベースラインの算定、低炭素化へのシナリオ策定、カーボンプライシング、バリューチェーンマネジメントなどのノウハウを融合できるという。