ヒートシンクの底面には粘着性のサーマルパッドがある(青色の部分は接着剤を覆うフィルムだ)。

サーマルパッド。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
ヒートシンクを取り付けるには、この青いフィルムを剥がす必要がある。おそらく、これが今回のプロジェクトで最も難しい作業だろう。
次に、ヒートシンクをチップに貼り付ければ完成だ。

Raspberry Piに取り付けられた4つのヒートシンク。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
これらのヒートシンクにどの程度効果があるのか
それを確認する前に、ヒートシンクが機能する仕組みについて、基本的なことを解説しておこう。
ヒートシンクの役割は、チップなどの重要なコンポーネントから熱を吸収し、空気中に放射することだ。ヒートシンクはアルミニウム製であるため、チップから放出された熱を容易に吸収する(サーマルパッドは熱伝達の効率を高める)。一方、ヒートシンク上のフィン構造は、表面積を増やすことで、熱を周囲の空気中に放射しやすくする。
では、これらのヒートシンクはどの程度効果があるのだろうか。

熱画像 -- ヒートシンクあり
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
ヒートシンクはかなり効果があるようだ。上の画像を、先に紹介したヒートシンクなしの画像と比較すると、最初の画像ではボードの温度がほぼ40.9度だったのに対し、ヒートシンクを取り付けると、37.4度まで下がっていることが分かる。ヒートシンクなしの画像で38.9度だったチップは、35.0度まで低下している。
かなり温度が下がっている。価格を考えると、これは満足できる結果だ。
ファンを追加する必要はあるのか
Raspberry Pi向けのファンやファン搭載ケースは、さまざまなものが販売されている。
しかし、ファンを追加する必要は本当にあるのだろうか。
ほとんどのシナリオでは、おそらくそこまでする必要はないはずだ。ただし、Raspberry Piを長時間にわたって起動している場合や、狭い場所に設置している場合は、ファンを追加しても、(ノイズが気にならないのなら)無駄にはならないだろう。

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この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。