キンドリルは、パナソニック インフォメーションシステムズ(パナソニックIS)のグループ基幹システム運用データセンターにおいて温熱環境の検証を実施し、空調機10台を削減したと発表した。これにより同データセンターの温熱環境を最適化し、パナソニックISでのサステナビリティー(持続可能性)の向上に貢献したとしている。
パナソニックISは、今回の刷新により年間約180トンの二酸化炭素(CO2)排出量削減を見込んでいる。パナソニックグループは、2050年までに3億トン以上のCO2削減インパクトを目標として掲げている。
キンドリルは、独自のカーボンマネジメントソリューションの1つである「サーマルシミュレーション」を活用し、データセンター内の温熱環境を検証。排熱の回り込みや冷風不足の場所を特定し、天井の開口やパーティションの設置、ケーブル開口部の塞ぎ、ラックデザインの変更といった対策を実施した。
さらに、持続可能なデータセンター運用を支援するため、今後の運用や機器変更に役立つ運用ガイドも策定。これにより従来約35台が稼働していた空調機を約29%削減している。