TISとサン・マイクロシステムズは2月21日、シンクライアントシステムの提供について協業すると発表した。
サンが、シンクライアントシステム「Sun Ray Ultra-Thin Client(Sun Ray)」の端末と、サーバ側のハードウェア、ソフトウェアを供給する。TISはSun Rayを自社に導入して蓄積したノウハウをもとに、シンクライアントの構築、運用支援サービスを提供する。
Sun Rayは動作環境がサンのUNIX OS「Solaris」で、企業が導入する際、Windowsシステムなどと共存を図るためのノウハウが必要となる。このため、TISはまず自社で導入してノウハウを蓄積し、その後自社の実績をベースにシステムの構築ノウハウを顧客に提供する。
TISは2005年6月から9月までSun Rayを試験的に自社に導入し、セキュリティの強化とTCO(Total Cost of Ownership)の削減が図れると判断した。今後、TISは2006年12月までに約300台のSun Ray端末を導入。その後順次規模を拡大し、最終的に全社でSun Rayを運用する。
導入後は、Sun RayとTISのデータセンター・サービスなどを組み合わせ、顧客企業に提案する。基本設計の検討のほか、ユーザー認証機能やサーバ資産の統合や分離を支援。システムのデータ量にあわせたネットワークの再構築などにもノウハウを提供する。TISでは2007年3月までに5億円の売上げを目指すとしている。