日本SGIは4月5日、フジテレビジョンが運用を開始したデジタルアーカイブシステムの構築において、コンサルティングサービスを提供したことを発表した。
日本SGIは、映像コンテンツのフルデジタル化に向けた第1弾として、撮影/放送した映像コンテンツをデジタル化して保存し、2次利用を促進するための高速ファイル共有システムによる映像素材共有基盤の構築を担当する。
この映像素材共有基盤には、同社の高速ファイル共有システムである「SGI InfiniteStorage CXFS」および階層的なストレージ管理ソフトである「SGI DMF(Data Migration Facility)」も採用されている。
同システムの構築にあたりフジテレビは、放送品質の映像素材をアーカイブするファイル形式として、国際標準規格であるMXF(Material eXchange Format)の採用を決定。日本SGIは、MXFファイルの適用と実装についてのノウハウをコンサルティング提供する。
MXF フォーマットで映像ファイル出力を行うビデオサーバを中核に据え、ノンリニア編集装置や外部の大規模ストレージシステムとの超高速転送を可能にするとともに、多種多様なVTRフォーマットを容易に収容することができる。
なお、今回のデジタルアーカイブシステムの構築はNECが全体統括し、サーバ/ストレージ部分を日本SGIが、MPEG応用技術をアイ・ビー・イーが担当した。