沖電気工業は7月24日、東洋濾機製造に同社のIPテレフォニーサーバ「IP CONVERGENCE Server SS9100 Type M」をベースとしたモバイルセントレックスシステムを納入したことを発表した。
東洋濾機は、社内の業務改革のため、モバイル環境の導入を検討。モバイルセントレックス構築の実績や、既存システムからIPシステムへの段階的な移行を実現できること、今後の拡張性などを評価し、SS9100 Type Mをベースとしたシステムが採用された。
このシステムでは、本社オフィスのIP遠隔ユニットの配下に社員向けPHS端末約200台をつなげた。また、無線LANアクセスポイントとして沖電気の「MWINS BR2102」を設置し、その配下に管理職向けの「FOMA/無線LANデュアル端末」約20台がつながる予定だ。MWINS BR2102にはデータ端末(PC)も同時につながり、データと音声がIPネットワーク上で統合されたシステムとなる。SS9100 Type Mは、これらを制御するために使用される。
また、各部門の共有スペースにはIP多機能電話機「eおと IPフォン」約15台を採用。工場棟には広域LANと光無線で負荷分散された2系統のネットワークが繋がり、既存のPBXを有効に活用しながらPHS端末を社内広範囲で利用できるモバイル環境を実現した。
今後は、FOMA/無線LANデュアル端末の増設や、工場棟への無線LAN拡張のためにMWINS BR2102の増設、そして研究棟の新築計画に伴うネットワーク拡張が計画されている。