共通スキーマを作成
話をxfy Enterprise Clientに戻そう。xfy Enterprise Clientを起動したら、[ツール]メニューをクリックして、[コンテンツ管理ツール]サブメニューの[xfy Schema Designer]メニューコマンドをクリックする。[xfy Schema Designer]をクリックすると、xfy Schema Designerが起動する。
xfy Schema Designerは、データの構造を示すスキーマを作成したり編集するときに利用する。今回は、注文書で使用する「顧客データ」と「商品データ」のスキーマをそれぞれ作成する。
ちなみに、xfyでは、xfy Schema Designerで作成したスキーマを共有して再利用できる。つまり、顧客や商品などの使用頻度が高いデータ構造をスキーマとして共有することで、似通ったデータ構造の散在を抑えられる。
また、xfyでは、共有しているスキーマの要素や属性を条件に指定し、複数のXMLオブジェクトを検索することもできる。これによって、たとえば同一のスキーマを使っている営業報告書、サポート問い合わせ票、品質管理表から、顧客データや商品データを簡単に抽出できる。
実際のスキーマ作成作業は、xfy Schema Designerの右ペイン[スキーマ定義]を使って行う。また、同様の操作は、[スキーマ編集]メニューからも行える。たとえば、顧客IDを扱う要素“id”は、要素“root”を選択している状態で[要素]ボタンをクリックすることで追加できる。
同様の操作で、顧客名を扱う要素“name”、連絡先を扱うグループ“contact”、要素“email”、要素“phone”、属性“type”、顧客に関するメモを扱うグループ“memo”を順に追加する。各操作を行うごとに、左ペインにはXML Schemaが追加されていく。