沖電気工業(OKI)は6月7日、立芝が同社のIP-PBX「IPstage EX300」をベースとしたIPテレフォニーシステムを導入したことを発表した。
広島県を中心に構内放送や監視システム、CATV設備をはじめとする各種の電気工事や、通信ネットワーク機器の販売・施工を行っている立芝は、本社オフィスの電話設備の老朽化に伴い、外出勤務が主となる営業や工事・保守員と、いつでも、どこでも連絡が取れる新しい電話システムの導入を検討してきた。
結果、経済的かつシンプルなモバイル環境が構築できる点などを評価し、EX300をベースに、VoIP対応無線LANアクセスポイント「MWINS BR2102」と、1つの端末で内外線を兼用できるKDDIの無線LAN対応au携帯電話「E02SA」を取り入れたIPテレフォニーシステムの採用を決定した。
今回のシステムでは、外出の多い営業や工事・保守員を中心に電話端末としてE02SAが56台導入され、社内では内線電話として社員同士の連絡に使用され、社外活動時には携帯電話として機動力向上に役立てられている。
オフィス内には6台のMWINSが設置され、E02SAはMWINSを介して、EX300配下で社内では内線電話として動作している。E02SAを持つ従業員を呼び出す際には、その携帯番号へダイヤルしても、相手が社内にいる場合は内線に自動転送されるため、通信コストの低減にも役立つ。
今後、人事異動などによる配置換えの際にも、端末を持って移動するだけで済むため、配線などの工事費用も削減できる。また、社内での勤務が中心の社員は、OKIの新技術「マイeおと」を搭載した多機能電話機「マルチ・キーテレホンR」28台を使用している。