業界タイムマシン19XX--Trip5:栄華極めるNetWareの座を奪ったWindows NT - 4/6

大河原克行

2007-06-29 08:00

 ……ようこそ、「業界タイムマシン」のコックピットへ。私は、ナビゲーターの大河原克行です。このコーナーでは毎回、IT業界の歴史を、当時の写真を交えながらご紹介していきます。
 さて、今回のテーマは、「栄華極めるNetWareの座を奪ったWindows NT」です。
  ネットワークOSとして、一世を風靡(ふうび)した「NetWare」。ネットワーク時代を迎えたIT業界は、そのNetWareを擁するノベルを中心に動きはじめていました。しかし、マイクロソフトは、Windows NTによって、この勢力図を一気に塗り替えます。NetWareとWindows NTによって彩られた歴史のひと幕を振り返ってみましょう。
 それではこれから、あなたをIT業界の過去へと誘います……。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)
 1995年12月に開催された「Windows Solutions Tokyo 95」で、基調講演に立ったMicrosoftのBill Gates氏。日本でのWindows 95発売直後という時期であったが、この時の講演の中心となった話題は、イベントの目的どおり、Windows NTだった。ゲイツ会長は、この講演で、「すでに日本では、クライアントを含めて100万本近い数のコミットがWindows NTに寄せられている」と発言。日本ディジタルイクイップメント(日本DEC)との戦略的提携をはじめ、積極的なパートナー戦略を背景に、日本での普及促進に務めた。Windows NTは、1994年1月から国内出荷を開始。発表時点では、サーバ製品の初年度出荷5万本を目標としていたが、金融機関向けの大型受注を獲得したことなどを背景に出荷計画を大幅に修正。世界的に見ても、日本法人のWindows NT事業のスタートダッシュの良さが浮き彫りになった。1993年度のNetWareの販売実績が約1万3000本とされていたことに対し、その出足の良さは特筆すべきものだといえよう。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)

 1995年12月に開催された「Windows Solutions Tokyo 95」で、基調講演に立ったMicrosoftのBill Gates氏。日本でのWindows 95発売直後という時期であったが、この時の講演の中心となった話題は、イベントの目的どおり、Windows NTだった。ゲイツ会長は、この講演で、「すでに日本では、クライアントを含めて100万本近い数のコミットがWindows NTに寄せられている」と発言。日本ディジタルイクイップメント(日本DEC)との戦略的提携をはじめ、積極的なパートナー戦略を背景に、日本での普及促進に務めた。Windows NTは、1994年1月から国内出荷を開始。発表時点では、サーバ製品の初年度出荷5万本を目標としていたが、金融機関向けの大型受注を獲得したことなどを背景に出荷計画を大幅に修正。世界的に見ても、日本法人のWindows NT事業のスタートダッシュの良さが浮き彫りになった。1993年度のNetWareの販売実績が約1万3000本とされていたことに対し、その出足の良さは特筆すべきものだといえよう。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)

写真提供:大河原克行

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