ミーティングしない会社はない
ウェブエックスは2002年に日本法人を設立。そこから国内での提供を開始し、現在では1200サイト以上に利用されるようになっている。ウェブ会議の認知度が上がりつつある2004〜2005年のあいだは、海外とのやり取りに有効という評価から「大企業あるいは外資系企業に利用されることが多かった」(宮野氏)という。その傾向も最近になって変わってきているようだ。
「ここ最近では、中堅・中小企業での利用が広がっています。ウェブエックスのサービスは海外において、8割が中小企業によるものとなっていますので、日本でも同様の傾向を示すのではないかと思っています」(同氏)
「ミーティングしない会社はない」(同氏)のだから、ウェブエックスが提供するウェブ会議サービスが特定の業種に使われているということがあるわけではないが、日本は製造業が多いことから、ウェブエックスのユーザー企業も自然と製造業が多いのだという。
それに加えて最近ではIT系企業、ソフト開発企業がWebEx Meeting Centerを使うことが増えているという。ソフト開発企業がどういった局面で使うかというと、中国や台湾、インドなどのオフショア開発でのコミュニケーションツールとしてWebEx Meeting Centerを活用しているのである。
オフショア開発先とメールのやり取りだけでコミュニケーションを交わしていたものの、上がってくる成果物には必ずと言っていいほどバグが含まれていた。そこで「らちがあかない」としてWebEx Meeting Centerを導入して、実際にデスクトップを共有しながら開発工程を見てみると、どこで間違っているのかが分かるようになってきているという効果をもたらしているという。
導入までのスピードが速い
ウェブエックスが提供するサービスは、これまでに国内1200サイト以上で利用されるに至っているが、「かつてはWebEx Meeting Centerが9割を占めていたが現在では、使われ方が多様化してきており、Meeting Centerの占める割合は7割程度」(宮野氏)という。Meeting Centerに代わって使われるようになっているのが、トレーニング用途の「WebEx Traning Center」やオンラインセミナーを主な目的にした「WebEx Event Center」などだという。