ITサービスを提供するセンクは9月19日、ソフトブレーンが提供する営業支援(Sales Force Automation:SFA)ソフト「eセールスマネージャー」とネオジャパンのグループウェア「desknet's」をSoftware as a Service(SaaS)形式で提供するサービス「Fusion Edition for eセールスマネージャー & desknet's」を発表した。
Fusion Edition for eセールスマネージャー & desknet'sは、SFAのeセールスマネージャーとグループウェアのdesknet'sという2つのアプリケーションを統合された単一のユーザーインターフェース(UI)とシングルサインオンで利用できるというもの。データベース(DB)を統合してAPIを連携して、双方向でのデータ連動ができるという。会社情報やスケジュール、アドレス帳、ToDoリストなどが連動できることから、二重入力などの負荷を軽減し、業務を効率させることができるとしている。
今回のサービスでは、自動車販売や住宅販売、商品先物取引、証券、食品卸売、信用金庫、生命保険、不動産など計36の業界向けテンプレートを用意。従来必要だった項目設計や工程設計などを簡略化できることから、短期間で運用を開始できる。
サービスの基盤には、イージェネラのブレードサーバや仮想化ソフトの「VMware」などを組み合わせている。セキュリティやスケーラビリティ、可用性を高めていることに成功しているという。SaaSモデルで提供することで、ソフト環境とハード環境の両面からムダを排除、導入・運用コストを大きく抑えることができるとしている。
Fusion Edition for eセールスマネージャー & desknet'sの価格は初期費用5万2500円、月額費用1ユーザーあたり6300円(12カ月契約)。最低ユーザー数5人からとなっている。センクでは、ウェブからの直接販売のほか、パートナーや代理店からの間接販売も行う。2009年の春から随時サービス提供を開始する。初年度の売上目標は5億円としている。
センクは従来から、VMwareとイージェネラ製品を活用してデータセンターの統合や移設などのシステムインテグレートサービスを提供してきている。その中で2008年4月からソリューションビジネス部門を立ち上げ、eセールスマネージャーの販売を展開している。
その営業活動の中で多くの顧客から営業部門内だけの情報共有だけでなく、グループウェアと連動することで全社的な情報共有を可能にしたり、顧客情報・案件情報を部門間で共有化、効率的に事業に取り組んでいきたいというニーズがあることが判明。今回のサービス提供に至ったとしている。