Microsoftは「Internet Explorer(IE)8」の次のパブリックテストビルドを2009年初めにリリースする際には「互換性ビュー」機能をさらに調整する予定である。
Microsoft関係者は新しいIE8互換性ビュー計画を米国時間12月3日のIEBlogの記事を通して発表した。同記事からの詳細は以下の通りである:
「ユーザーがWindows 7 Betaまたは次期IE8アップデートをインストールする際にはCompatibility Viewで表示されるべきサイトのリストをオプトインする選択肢を得ることになる。サイトはほかのIE8顧客からのフィードバックに基づき同リストにあげられている:具体的には、どの高ボリュームサイトについて他ユーザーがCompatiblity Viewボタンをクリックしたか?このリストは自動的に更新され、まだIE8に対応していないウェブサイトで、ウェブに精通していないユーザーの体験を改善するのを助ける。」
同ブログ記事によると、このサイトのリストは、世界中のテスターによるフィードバックデータと製品サポートチャンネルに基づいたものだという。Compatibility Viewで稼動すべきサイトリストの更新バージョンは、定期的にWindows Updateを経由して配布される予定である。Microsoftはリストに含まれるサイトの保有者に連絡し、そのサイトがIE8上で正確に表示されるようにアップデートを推奨する計画だ。
MicrosoftのIEプログラムマネージャーを務めるScott Dickins氏は、同記事の著者であるが、筆者やその他がわれわれのIE8 Beta 2の利用で見てきたことを認めている:「多数の」ウェブサイトがIE8のデフォルトである「Super Standards」モードで正確に表示されていない。Microsoftと開発者たちが予想していた通り、多くの高トラフィックのウェブサイトは従来の標準準拠性の低いIEバージョン用に最適化されているためにIE8では正確に表示されていない。
Dickins氏はほかにも少なくともブラウザベンダー1社――Opera Software――が同様のアプローチを採用していることを指摘した。
「IE8はウェブサイト互換性フィックスを特定の高トラフィックサイトのために作成することを検討する最初のブラウザではない。Operaは『Operaが自動的に互換性のないウェブページを自動的に修正する機能』を備えている。それは『Opera Software ASAにより自動的に配布され、特定のウェブサイトにフィックスを適用するために使用することができる。』」
IE8の最終バージョンは2009年にリリースされ、今年内には予定されていないと、Microsoft関係者が以前に述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ