Microsoftの「Worldwide Partner Conference(WPC)」が近づいており、クラウドプラットフォーム「Azure」とオンラインサービス「Online Service」の要素が整理されつつある。
Ars Technicaは先日、MicrosoftがOnline Service製品群の7月のアップデートを行ったと報じた(Online Serviceには、Microsoftがホスティングする「Exchange」「SharePoint」「Communications Server」などが含まれる。これらホスティングサービスは、各地にあるMicrosoftのデータセンターの「Windows Server」上で動いている。まだ、Azureベースではない)。
このアップデートは、世界ベースでのユーザープロビジョニング、アップロードするSharePointファイル容量の拡大など、いくつかの新機能を含むものだ。Microsoftはこのほか、インドで同ホスティングサービスのトライアルを開始した。本格サービスは今年秋の予定という。
一方、Azure側では、Microsoftは「Azure Services Platform」に組み込まれるデータベースコンポーネントの名称を再び変更している。同コンポーネントは当初「SQL Server Data Services」という名称だったが、その後「SQL Data Services」に変更、今回、「Microsoft SQL Azure Database」となった。Microsoftは今年に入り、同技術の計画を最初の段階に戻し、Amazonの「SimpleDB」の模倣というよりも、SQL Serverのホスティングバージョン的なものにする計画を発表している。
Microsoftはまた、Azure OSの一部となるストレージコンポーネントを「Microsoft SQL Azure」と名称変更することも発表している(これまで「Cosmos」という開発コード名で呼ばれてきたものだと思う)。
(このブランド名変更に関するリンクは、Windows-NowのRobert McLaws氏に教えてもらった)。
Microsoftはこのほかにも、WPCにて、「プライベートクラウド」内でオンプレミスで動かしたい顧客向けにホスティングサービスを提供する計画も発表すると思われる。このほかにも、Azureの相互運用性コンポーネントのテストバージョンに関しても、何らかの話があると思われる。
また、MicrosoftはWPCで、Azureの価格とライセンスに関する詳細情報を発表し、パートナーが展開するサービスにどのようにフィットするかについても明らかにすると予想されている。
Azureは11月の「Professional Developers Conference」の間に、「ベータ」段階から正式版に移行する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ