Microsoftは、自社検索サービス「Bing」にビジュアル検索機能を追加した。Microsoftはこの新機能の提供を米国時間9月14日に開始したが、Microsoftの担当者によると、Bingの大規模な更新は秋になるという。
先週開かれた年次ミーティングの情報としてMicrosoftの数人の従業員がTwitterで、Microsoftは「Bing 2.0」の準備を進めており、今週にもロールアウトを開始するというつぶやきを掲示した。先週のミーティングでデモを見たというTwitterユーザーは、最新機能として、地図や「Silverlight」統合などを挙げている。
Twitterのつぶやきにも関わらず、MicrosoftのBingチームのディレクター、Stefan Weitz氏は「Bing 2.0というわけではない」と述べる。
Microsoftは今年5月後半、検索エンジンをリニューアルしてBingをローンチしたが、Weitz氏によると、同社は現在Bingを毎月更新しているという。Weitz氏は、この秋に包括的なフルアップデートを計画していることを認めたが、Bing 2.0と呼ぶことは控えた。Weitz氏はまた、大規模なアップデートに関する詳細についても開示しなかった。
14日のアップデートは、検索結果の表示に新しいオプションを加えるもの、とWeitz氏は説明する。Bing.com/visualsearchでは約50種類の“Class”と呼ばれるギャラリーを表示、ここからブランド、場所、人などについてブラウズできる。有名人、政治家、バッグ、観光地など数百点の画像が表示され、検索結果を迅速に絞りこめる。
これが、ギャラリーを表示したメインページだ。
Microsoftは将来、これらのビジュアル検索結果をBingのホームページやナビゲーションバーに統合する計画だ。
Bingのビジュアル検索で「NFLチーム」と入力したら、次のような結果が表示された。
Weitz氏は、クエリの種類によってはビジュアル検索が適していることがあると述べる。
「検索をこれまでとは違うものと考えてもらいたい」とWeitz氏。そして、「特定の場合に理にかなったエクスペリエンスを提供できないかと模索している」と続けた。
Weitz氏によると、Microsoftのビジュアル検索技術は「Silverlight 3.0」サムネイル画像を利用しており、Bingチーム内で開発した技術という。開発チームは1年前にさまざまな方法を研究し、検索結果を絞り込む新しい手法を開発したとのことだ。ショッピングなどある種のクエリの場合、ビジュアル検索はテキストのみをベースとする検索と比較して、正確な結果を20%高速に表示できることがわかったという。
関連したニュースとして、「Windows Live Wave 4」を構成するいくつかのコンポーネントのテストビルドの最初のマイルストーンが公開されているようだ。Bingの大規模なアップデートがLive Wave 4と同じタイミングになる可能性もありそうだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ