パラゴンソフトウェアは10月28日、物理環境から仮想環境への移行、バックアップをシームレスに変換するソフト「Paragon Virtualization Manager 10.0 Server」(PVM10Server)と「Paragon Virtualization Manager 10.0 Professional」(PVM10Pro)の販売を開始したことを発表した。価格はPVM10Serverが5万2500円、PVM10Proが1万2600円となっている。
PVMは、同社の「スマートリストテクノロジー」と呼ばれる技術を応用することで、物理環境で稼働中のWindows Server 2003/2008をオンラインのまま、仮想環境に移行できる(Physical to Virtual:P2V)ツール。レガシー環境をウィザードに沿って新しいサーバの仮想環境へ移行して、そのまま使用することができる。
たとえば、複数のWindows Server 2003を稼働中のWindows Server 2008の仮想環境へ移行し、一元管理とコスト削減を実現するといった使い方ができる。また、古いWindows Server 2003を稼働中のWindows Server 2008の仮想環境に移行して、サーバをリプレースするといったこともできる。
PVM10には、既存の物理環境を仮想環境に移行する「P2Vコピー」やパラゴン製品で作成したバックアップイメージを仮想環境で使用できる形式に変換する「P2Vイメージ変換」、仮想環境に移行したOSの起動修正をする「P2Vアジャスト」などの機能が搭載されている。
PVM10ServerとPVM10Proでは機能はほぼ同じだが、対応するOSが異なっている。PVM10ServerがWindows Server 2003/2008とWindows XP/Vista/7であり、PVM10ProがWindows XP/Vista/7。いずれも32ビット、64ビットの両方に対応している。対応する仮想環境は、マイクロソフトのVirtual PCとVirtual Server、Hyper-V、ヴイエムウェアではWorkstationとESX Serverとなっている。