日本電気(NEC)と日本オラクルは11月6日、ビジネスインテリジェンス(BI)およびデータウェアハウス(DWH)領域での協業を強化し、中小規模システム向けに新たなDWHソリューションの提供を開始すると発表した。2009年4月に発表された両社のBI領域における協業の内容を拡充するものとなる。
今回発表されたソリューションは、NECのサーバ「Express5800シリーズ」およびストレージ「iStorage Dシリーズ」と、Microsoft Windows Server対応の「Oracle Database 11g」を組み合わせ、中小規模システム向けに提供するというもの。
両社で共同検証を行った最適構成で提供することにより、従来と比べて短期間でBI/DWHシステムを構築可能になるほか、日本オラクルの定義するI/Oテストや障害テストをNECのハードウェア上で実行することで、データサイズに応じた性能と高可用性、高拡張性を実現するとしている。
新たなソリューションは、日本オラクルが推進しているWindows Server向けOracle Databaseの拡販キャンペーン「Oracle Database on Windows」の一環として提供されるもの。参考価格は、データサイズ500GBの最小構成で1132万円(税別)より。同日より出荷を開始している。
また、NECでは、Express5800シリーズ、iStorage Dシリーズの環境上で実施したBIのサイジング検証の結果を元に、BIサーバのハードウェアサイジングを行う「BIサイジングサービス」を新たに提供する。約30名の専門組織を設け、WindowsプラットフォームにおけるBI/DWHトータルサービスの強化を図る。今後、NECでは、このサービスを同社の情報活用ソリューション「DecisionNavigator」のメニューとして提供していく予定。