ふくおかフィナンシャルグループの熊本ファミリー銀行は、日本テラデータのデータウェアハウス(DWH)製品「Teradata 5500」と、経営管理ソリューションパッケージ「Teradata Value Family」を採用した。統合データベースシステムを2009年1月から、収益管理システムを2009年5月から本稼働させている。日本テラデータが11月10日に発表した。
熊本ファミリー銀行では、Teradata 5500を導入して基幹系システムから取り込んだ顧客や取引のデータを統合データベースシステムに集約し、営業支援や企画立案などに活用するための総合的な情報系システムを構築。これまで個別にデータを蓄積、分析していた各種データベースを統合し、債務者の格付けや融資での分析、預金保険機構向けペイオフ対応の名寄せデータ作成、BIS対応用のテーブル保持などを実現したという。
このほか、ほぼすべての部署で情報照会(定型検索)や汎用検索(非定型検索)が可能となり、管理部門では各チャネルでの不正取引監視に活用するなど、広範な用途で社員が日常的に利用してるという。
また、熊本ファミリー銀行が従来活用していた収益管理システムは、Teradata Value Familyに刷新された。Teradata Value Familyを使うことで、契約明細単位での資金粗利益や役務利益、経費、信用コストを全行一貫の経営管理指標として把握、意思決定の迅速化と精度向上を図った。
ふくおかフィナンシャルグループでは、福岡銀行がすでにTeradata Value Familyを導入している。日本テラデータでは、熊本ファミリー銀行と福岡銀行がTeradata Value Familyを採用したことにより、同じ基準で各種指標を比較することが可能となり、グループ経営や営業戦略の策定に役立てられるようになったとしている。