まず、方向性を定めるために費やすヘッドハンターのヒアリングの時間を効率化するためにも、Candidateから積極的に話をはじめるべきでしょう。このように切り出してみてはいかがでしょうか。
- Thank you for taking time to see me today. First of all, I'd like to introduce myself shortly and share my vision. And then talk about my experience and education.
今日はお時間を作って会ってくださり、ありがとうございます。まずは簡単に自己紹介と私のビジョンについてお話しさせてください。それから私の経験と学歴についてもお話ししたいと思います。
ヘッドハンターにResumeを手渡していない分、ヘッドハンターがアドバイスできるだけのネタを最初に提供してしまうのです。もちろん頭の中に入れられればいいのですが、慣れない英語で話すとなると、日本語なら簡単に説明できるのにうまく説明できないこともあります。だからこそ、事前に試行錯誤しながら英語でメモを作成するのです。わからない単語があったらきちんと調べ、その単語は頭にたたき込みましょう。英語の勉強にもなって一石二鳥ですね。
また、話の途中で疑問に感じたことは、ヘッドハンターに随時質問してもらうようにしましょう。めったにありませんが、遠慮がちなヘッドハンターだと全部説明を聞いてから一気に質問が来て、返答に苦労することもあるからです。
- If you have any questions, please feel free to interrupt me.
質問があれば、途中で何でも聞いてくださいね。
このように言えばいいだけです。
あとはヘッドハンターに任せて、できるだけ素直に自分の考えを言いましょう。ヘッドハンターにかっこつけても仕方ありません。忙しい毎日、仕事をこなすことに振り回され疲弊し、仕事の意味やその仕事の中での自分の価値をきちんと整理できていないのではないでしょうか。ヘッドハンターにアプローチするかどうかはお任せしますが、この機会に自分の価値や中長期ビジョンを考えてみてはいかがでしょうか。
Peace out,
Eric
筆者紹介
エリック松永(Eric Matsunaga)
Berklee College of Music、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科(修士)卒業。19世紀の米国二大発明家Graham Bellを起源に持つ米国最大の通信会社AT&Tにて、先進的なネットワークコンサルティングの領域を開拓。その後アクセンチュアにて、通信分野を柱に、エンターテインメントと通信を活用した新事業のコンサルティングをグローバルレベルで展開する。現在、通信業界を対象にした経営コンサルタントとして活躍中。著書に「クラウドコンピューティングの幻想」(技術評論社)がある。
イラストレーター: まつなが みか
つぶやく日本人や音楽にまつわる「人」のイラストを描く。CDジャケット、ショップ、雑誌等で活動中。エリック松永の愚妹。