NTTデータは1月6日、同社が販売している米SplunkのITサーチソリューション「Splunk(スプランク)」と、網屋のサーバアクセスログ監査ツール「ALogコンバータ」を連携させたITシステムのログ管理ソリューションを共同で開発したことを発表した。同ソリューションは、Splunkのオプション製品として2010年度より販売が開始される。
企業のITシステムのログ管理は、内部統制への対応などで重要さを増している一方、システムの運用者は機器ごとに複数のツールを使い分けてログを管理する必要があることが多く、そのために作業が非常に煩雑になるという問題がある。
これに対してSplunkは、システムが出力するログやエラーメッセージなどあらゆる種類のデータを取り込み、さまざまな検索や分析を可能にする。NTTデータは、Splunkの導入により複数のツールのログを一元的に管理でき、大幅な稼働削減が見込めるとしている。
一方、国内で1000社以上の導入実績があるという網屋のALogコンバータは、ファイルサーバへのアクセス記録として収集されるWindowsイベントログを解析し、より扱いが容易なデータ形式に変換する機能を持つログ監査製品。今回の連携により、ALogコンバータが解析、変換したログを用いて、Splunk上でより多角的な分析、レポーティングや、他のログと組み合わせた横断的な追跡を行うことができるため、コンプライアンスの実現や情報セキュリティ対策の強化を可能にするという。
NTTデータは、今後もSplunkの連携ソリューションの開発および国内販売展開を加速し、2010年度末までに、国内のログ管理ソリューション市場32億円(ミック経済研究所による2008年度末予測)のうち、10%の市場獲得を目指す方針だ。同様に網屋は、ALogコンバータの導入1500社の突破を目指すとしている。