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メリットを共有する「業界クラウド」の可能性--IBMに聞くプライベートクラウドの価値 - (page 4)

梅田正隆(ロビンソン)

2010-01-21 23:08

業界クラウドはEDIの替わりになる?

 今回のIBMへの取材で最も興味深かったのが「業界クラウド」である。業界各社が寄り合って使用するクラウドであり、パブリッククラウドとプライベートクラウドの中間に位置づけられる。米国では「コミュニティクラウド」という分類になるそうだ。

 業界クラウドでは、クラウドが提供するサービスを業界のバリューチェーンを形成する企業が使用し、サービスを使用した分だけ料金を支払う。

 従来であれば各社が個別にシステムを構築し、接続する必要がある仕組みをクラウドで実現する。金も時間もかかるために、体力のない企業には敬遠されたEDIをクラウド化したようなものと考えていい。

 業界クラウドはインターネットに接続できればいつでも参加できるし、従量課金であるため企業は費用についても納得しやすい。参加する企業数やデータ量が増えても、柔軟に対応できる強みもある。ややパブリックな性格を持つ業界クラウドは、理解しやすい「プライベートクラウドの価値」だと言えよう。

 以上、今回はプライベートクラウドの価値について見てきた。次回は、クラウドを使いたいと考える企業が、不安を感じているという「セキュリティ」について考えてみよう。

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